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透析スタッフ 2014年第1号
13年12月10日発売
A4変型判 96頁
価格:本体1,886円+税
ISBNコード:978-4-287-75003-2
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特集透析スタッフ必見!JIN−腎−な薬剤師に聞きました
明日から使える透析室のクスリの基礎知識

企画編集/三宅健文
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 日本透析医学会では,透析に従事するスタッフ教育の一環として,チーム医療である透析医療を支えるコメディカルスタッフを専門職として認定し,優秀な人材の育成をさらに進めて行くことを方針として持っています。そのひとつとして,従来あった看護師育成の委員会に薬剤師も加えて育成する委員会が昨年度より発足しました。薬剤師が透析室に従事している施設は少ないと聞いていますが,今年度より,日本腎臓病薬物療法学会と日本透析医学会および日本腎臓学会の協同により,「腎臓病薬物療法専門・認定薬剤師」の認定制度が始まりました。
 透析医療にとって薬物療法は重要ですが,薬の種類が多く,服用方法も複雑であり,薬を専門としないスタッフにとっては,悩み多き業務のひとつだと思います。慌ただしい業務の中で患者さんに薬の必要性を理解し正しく服用してもらうこと,患者さん自身が透析医療に参加できるよう支援することは,薬物療法を適正に評価するためには大切なことです。本特集では,「明日から使える 透析室のクスリの基礎知識」と題して,実際に透析室に従事している看護師や臨床工学技士,管理栄養士などのスタッフに調査を行い,透析で用いられている合併症に対する薬物療法の中で,よりニーズの高い12種類を選定しました。透析室に薬剤師が不在の施設もたくさんあるため,透析スタッフにとって患者教育を行う場合や薬に関する“ちょっとした疑問”を解決する場合に気軽に読める内容にしています。
 本特集は,透析室の現場で活躍している「JIN-腎-な薬剤師」の視点で,透析で使用される“クスリ”の特徴や注意点はもちろんのこと,透析患者さんに特有な医薬品情報も取り上げ,日本透析医学会が作成している治療ガイドラインやエビデンスを参考にしながら,透析患者さんの合併症に関する薬物療法を12項目にわたって解説しています。透析室に1冊は置いておきたい雑誌として,透析スタッフの「知りたい」に焦点をあて,「チーム透析」に必要な透析患者さんの合併症に関する薬物療法のレシピとして,患者教育やスタッフ教育のバイブルとして活用いただければ幸いに感じます。
 また,素晴らしい原稿をお寄せいただきました執筆者の「JIN-腎-な薬剤師」の面々に厚くお礼を申し上げます。
三宅健文
社会福祉法人京都社会事業財団 西陣病院 薬剤部長
特集
総論
まずは,基本的なところを復習しましょう/三宅健文

各論
1. リンとカルシウムのコントロールに必要なクスリ/江藤りか
2. カリウムが高いと服用するクスリ/溝手 彩
3. 腎性貧血の治療に用いるクスリ/逸見由紀子
4. 高血圧や脂質異常症に用いるクスリ/林 八恵子,小川暁生,松永章宏,小野敏明
5. 抗凝固療法に用いるクスリ/岡田孝之,中本賀寿夫,徳山尚吾
6. 胃腸障害や便秘などに用いるクスリ/黒田一成
7. 尿酸を下げるクスリ/宇野奈緒
8. 皮膚のかゆみ・異常に用いるクスリ/石井麻紗子,角井義昌
9. 血糖をコントロールするクスリ/岡本早織
10. ウイルス性感染症治療に用いるクスリ/上田 覚
11. 透析患者と漢方薬/三宅健文
12. 透析患者への使用が「禁忌」とされているクスリ/三宅健文