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WOC Nursing 16年3月号 |
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A4変型判
価格:本体2,000円+税
ISBNコード:978-4-287-73030-0
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特集●褥瘡の外用療法−匠はどう考え,どう使うか?−
企画編集/上出良一 (ひふのクリニック人形町 院長)
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褥瘡治療の大枠は科学的根拠に基づいたガイドラインの作成で,基本的な方向性が示されました。しかし,褥瘡患者の背景は多様です。evidence-based medicine and nursing の基礎となるデータは患者を一様な集団とした場合の根拠であり,個々の患者に適用する場合には,個別の判断が求められます。
治療・ケアにあたっては,ガイドラインの示すところを理解し,加えて患者の褥瘡局所,社会的背景などを勘案して最適の方針を提示し,患者とその家族の理解を得たうえで実施することが肝要です。 本特集では褥瘡の外用療法にスポットを当て,この領域における“ 匠” とも称される諸先生に,褥瘡のケアの基本から始まり,個々の外用薬の特徴と適応を述べていただきます。「Ⅰ.まずは基礎のおさらい」では創傷治癒の基本的考え方,創の観かたと文字での記載法(発疹学),記録写真の撮り方のコツをお伝えします。
外用薬では主剤はもちろんですが基剤も適応を決めるうえで重要なポイントです。そこで,「Ⅱ.機能からみた外用薬の特徴」では,いろいろな基剤の特性を知り,実際に使用する外用薬の特徴と適応を理解していただきます。そのうえで「Ⅲ.症状からみた外用薬の選択」では褥瘡の各時期の治療において,外用薬の位置づけをどう考えるか,実際の事例を挙げてビジュアルに学んでいただきます。さらに褥瘡周囲の皮膚疾患,在宅における外用療法の項も臨床現場で役立つと思います。
上記の各項目以外に「ワンポイントレッスン」として,外用療法に役立つ豆知識も盛り込みました。ぜひとも匠のエッセンスを掬い取ってください。患者の背景を熟知しているWOC ナースの詳細なアセスメントを基に,ガイドラインを参考に,医師を始めとした他職種を交えて,患者個別の状況を勘案した治療方針の検討と,患者と家族への丁寧な説明が,より納得のいく褥瘡ケアにつながると思います。
さらに,ごく最近立ち上げられた「褥瘡患者と家族の会」の会長である大住章二様より,立ち上げの経緯や患者のご家族の思いを特別寄稿としてご執筆いただきました。ケアを受ける側との二人三脚がよりよい褥瘡ケアに結びつくことを願っております。
上出良一
ひふのクリニック人形町 院長
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Ⅰ.
Ⅱ.
Ⅲ.
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まずは基礎のおさらい
1章 褥瘡病期分類と創傷治癒/尹 浩信
2章 褥瘡をどう記載するか/岡田克之
3章 褥瘡の撮り方/東 直行
機能からみた外用薬の特徴
1章 外用薬は基剤が重要/古田勝経
2章 主な外用薬の特徴/関根祐介
症状からみた外用薬の選択
1章 浅そうな褥瘡/門野岳史
2章 浅い潰瘍/入澤亮吉
3章 壊死組織/石地尚興
4章 深い潰瘍/茂木精一郎
5章 ポケット/前川武雄
6章 仕上げ段階の外用療法/立花隆夫
7章 褥瘡周囲の皮膚疾患/磯貝善蔵
8章 在宅における外用療法/袋 秀平
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ワンポイントレッスン
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この混ぜ合わせはNO !/尹 浩信
デブリサンをどう使う?/古田勝経
消毒剤,使っていいの?/門野岳史
褥瘡外用薬の未来/茂木精一郎
バイオフィルムをどうするか?/前川武雄
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特別寄稿
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患者家族の思い−「褥瘡患者と家族の会」設立にあたり−/大住章二 |
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