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これで納得！画像で見ぬく消化器疾患 vol.1上部消化管
シリーズ総編集 渡辺 守
藤城光弘 編
B5版●214頁●
全頁カラー
ISBN978-4-287-11200-7
定価 本体9,000円＋税
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目次［
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基礎編［
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基礎編［
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応用編［
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【本書の特徴】
・くっきり鮮明な画像を1200点以上収録！
・端的な解説で短時間でポイントをおさえられる！
・臨床で必要なデータと画像診断のコツも網羅！
・とくに注意が必要な疾患については応用ページで治療法などをレクチャー
【vol.1 巻頭言】
『これで納得！ 画像で見ぬく消化器疾患』シリーズは，主な読者層を研修医や消化器専修医とし，臨床経験豊富なエキスパートの先生方を執筆陣に迎え，各種消化器疾患の“肝”を〈基礎編〉，〈応用編〉に分けて，鮮明な画像をふんだんに用いて解説して頂くものである。全5巻からなる本シリーズの第1弾として，シリーズ総編集の渡辺 守教授より小生に託された企画が，本書“上部消化管”である。
上部消化管の企画を担当することは大変な重責を負ったことを意味する。あらゆる内視鏡診断の礎は，上部消化管，とくに早期胃癌の診断にあるといっても過言ではない。胃カメラの開発から端を発し，半世紀以上前に確立した早期胃癌の定義や肉眼型分類は，日本消化器内視鏡学会が誇る大きな業績の1つである。内視鏡手技を覚えるにあたり，多くの先生方は，まずは上部消化管内視鏡検査の手ほどきを受け，100 例くらいを経験すると，もう一人前となった気になって，上部の検査はやっつけ仕事，興味は大腸の挿入へ移っていくのではないかと思われる。小生も研修医の頃はそうであったが，国立がんセンター中央病院のレジデント時代に大きな転機が訪れる。胃癌の術前精査担当を任され，1年間，来る日も来る日も胃癌症例の内視鏡写真を撮りまくった。一例にフィルム3本（60枚），最初の40枚はルーチン撮影，残りの20枚は術前カンファレンス用であり，術前カンファレンスでプレゼンテーションをするように頭の中で喋りながら撮影した。そのとき，胃疾患，とくに早期胃癌の診断ほど，奥が深く面白いものはないと実感した。内視鏡を手にして15年以上経過した今でも胃疾患の内視鏡像の多様性には魅了され続けているし，その難しさゆえ，何度となく痛い目にもあってきた。
本書は，紙面の制約上，胃癌一つにおいても認められる，このような多様性，深甚さを表現することは不可能であり，多くの疾患において典型例を示すにとどまっている。しかし，その凝縮された内容の中に各エキスパートの先生方からのエッセンスと愛情が詰まっている。研修医や消化器専修医の先生方には，本書をまずは手に取って，上部消化管疾患に慣れ親しんで頂き，実際には本書にあるような典型例とは違う症例を数多く経験し，「これも〇〇なのか！」という思いをたくさんして頂ければ本企画は成功であったと考えている。本書とともに内視鏡診断を極めるための第一歩を踏み出して頂ければ企画者として望外の喜びである。
藤城光弘
（東京大学医学部附属病院 光学医療診療部 部長，准教授）
【目次】
A 下咽頭疾患
01 正常（下咽頭）／02 下咽頭乳頭腫／03 下咽頭メラノーシス／04 扁平上皮癌（下咽頭）
B 食道疾患
01 正常（食道）／02 食道憩室／03 異所性胃粘膜（食道）／04 グリコーゲンアカントーシス／05 孤立性静脈拡張，食道腺貯留嚢胞／06 食道メラノーシス／07 食道アカラシア／08 食道静脈瘤／09 食道裂孔ヘルニア／10 バレット食道／11 逆流性食道炎／12 好酸球性食道炎／13 食道カンジダ症／14 Mallory-Weiss 症候群／15 食道乳頭腫／16 顆粒細胞腫（食道）／17 食道粘膜下腫瘍／18 低異型度上皮内腫瘍（食道）／19 表在型食道癌／20 進行型食道癌／21 バレット腺癌
C 胃疾患
01 正常（胃）／02 胃憩室／03 胃石／04 アニサキス症（胃）／05 黄色腫（キサントーマ）／06 腸上皮化生（胃）／07 GAVE, DAVE／08 血管拡張症，日の丸紅斑（胃）／09 胃静脈瘤／10 急性胃炎，AGML／11 慢性胃炎（H. pylori 関連）／12 H. pylori 陰性の所見／13 ポリープ状嚢胞性胃炎／14 胃過形成性ポリープ／15 胃底腺型ポリープ／16 胃潰瘍／17 MALTリンパ腫，悪性リンパ腫（胃）／18 胃粘膜下腫瘍／19 胃カルチノイド／20 胃腺腫／21 早期胃癌／22 進行胃癌
D 十二指腸疾患
01 正常（十二指腸）／02 十二指腸憩室／03 粘膜下嚢胞（十二指腸）／04 Brunner腺過形成／05 胃上皮化生，異所性胃粘膜（十二指腸）／06 リンパ管拡張，リンパ濾胞過形成／07 静脈瘤，血管拡張症（十二指腸）／08 十二指腸炎／09 十二指腸潰瘍／10 悪性リンパ腫（十二指腸）／11 十二指腸粘膜下腫瘍／12 十二指腸カルチノイド／13 十二指腸腺腫，表在癌／14 進行十二指腸癌
訂正文
『これで納得！画像で見ぬく消化器疾患 vol.1 上部消化管』におきまして、以下の箇所に誤りがありましたのでお詫びして訂正いたします。
・40ページ「B 食道疾患：09 食道裂孔ヘルニア」内「滑脱型ヘルニア（幕内分類B）」の説明文
【誤】
A：正常食道胃接合部（EGJ）像 B：反転像 C：全周性であるが3cm未満の滑脱型ヘルニアを認める。
【正
】
A：全周性であるが3cm未満の滑脱型ヘルニアを認める。 B：反転像 C：正常食道胃接合部（EGJ）像
皆様にご迷惑をおかけしましたことを深くお詫び申し上げます。
