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月刊糖尿病 13年5月号
月刊糖尿病2013年10月号 SOLD OUT

2013年9月20日発売
A4変型判/104頁
価格:本体2,500円+税
ISBNコード:978-4-287-82053-7
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特集●糖尿病は増加しているのか-わが国の現状と予防のエビデンス-

企画編集/野田光彦
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 「平成19年国民健康・栄養調査」において,わが国の「糖尿病が強く疑われる人」は約890万人,「糖尿病の可能性が否定できない人」は約1320万人と推定された.「糖尿病が強く疑われる人」の総数(糖尿病有病者数に相当すると考えられる)は10年前の平成9年と比べて約1.3倍に増えており,わが国の人口構成の高齢化に伴って増加ペースの加速することが予測される.実際に,平成9年,14年,19年のデータに基づいて,この間の性別・年齢階級ごとの傾向が今後も続くと仮定して10年後(平成35年)の糖尿病有病者数を外挿すると,1410万人にも達するものと推計される.
 このような状況下で,今年度から開始された「健康日本21(第2次)」では,糖尿病分野の目標4項目のうちのひとつとして平成34年度の糖尿病有病者数を挙げ,これを1000万人に留めることを目標としている.これは,生活習慣の改善を含めた取り組みによって平成19年時点での性別・年齢階級別有病率を維持することができれば,平成34年度の有病者数を約1000万人への増加に抑制することができると推算されることから,この値を目標値としたものである.
 以上に鑑み,本号では,糖尿病を取り巻く状況と糖尿病発症に関するエビデンスについて,また,糖尿病発症予防に関する取り組みについても政策的な観点を含めて取り上げ,その分野の専門家に深く論考していただいた.それらの著述群が幾ばくかとも読者のご参考になれば,企画者として望外の喜びである.

野田光彦
(国立国際医療研究センター 専任診療部長,糖尿病研究部長)
特集●糖尿病は増加しているのか−わが国の現状と予防のエビデンス−
特集にあたって/野田光彦
I.糖尿病を取り巻く状況
1.わが国の糖尿病の趨勢/峯山智佳 他
2.世界の糖尿病の趨勢/山本万友美 他
II.糖尿病発症のエビデンス
1.食事・嗜好品と糖尿病発症/溝上哲也 他
2.身体活動と糖尿病発症/岡田邦夫
3.ストレスと糖尿病発症/加藤昌之
4.ゲノム・エピジェネティックスと糖尿病発症/安田和基
III.糖尿病の増加を抑制するために−施策とエビデンス−
1.健康日本21(第2次)への期待−糖尿病の視点から−/後藤 温 他
2.糖尿病予防介入のエビデンス−糖尿病予防のための戦略研究J-DOIT1−/葛谷英嗣 他
3.糖尿病予防介入のエビデンス−全社連研究−/齊藤寿一 他
4.特定健診・特定保健指導と糖尿病/津下一代
5.重症化ハイリスク者への保健指導介入による糖尿病管理の効果とその検証の試み/下村伊一郎 他