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BRAIN 12月号 SOLD OUT |
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11年11月15日発売
A4変型判 価格:本体¥2000+税
ISBNコード:978-4-287-85004-6
全ページカラー印刷 |
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特集●病期に分けて「意識」して学ぶ!
意識障害の看護に役立つ知識と技能
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企画編集/鈴木倫保
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画像をクリックするとサンプル(PDF)をご覧いただけます |
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日本の脳神経外科は,手術を主たる役割とする諸外国の脳神経外科よりも多くの領域をカバーし,なかでも意識障害の患者さんは原因が何であれ,とりあえず脳神経外科,という病院も少なくありません。脳神経外科で勤務する看護師にも意識障害に関する知識と技能は不可欠です。本特集では急性期の意識障害と慢性期の意識障害の両方を取り上げています。意識障害の急性期は脳圧,脳循環に加え,呼吸,体循環などのICU 管理が行われます。意識障害が遷延すると影響は体の各部に及び,栄養,衛生面での管理が必要です。各段階に応じて要求される事柄を「意識」しながら読み進めてください。
急性期の意識障害を知るためには,中枢神経の生理に関する理解が必要です。1. 意識障害の急性期病態では,初学者にはやや理解の難しい頭蓋内圧,脳循環,けいれんなど急性期に関わる病態と原因疾患がわかりやすくまとめられています。続く2. 意識障害患者の急性期管理では,脳神経外科医から看護師にお願いしたい内容を中枢神経疾患に絞って記載しています。術前術後の観察ポイント,処置の方法と介助の仕方など,実践的な内容ですので,日常の業務にすぐに役立つものです。
慢性期意識障害の治療・管理はトピックスに富み,学術集会では看護師の皆さんも活発に発表し議論されています。まず3. 遷延性意識障害の病態で植物症,脳死などの病態やその原因,覚醒の機序を知ってください。次いで4. 遷延性意識障害患者の合併症と管理では意識障害慢性期患者さんに起こる全身病態とその管理方法を総括的に説明します。日内変動,栄養,体位,排泄,よく使われる薬物など,基本的な内容になっています。急性期の意識障害には誰でも知っている評価スケールがありますが,慢性期には障害の程度があまり気にされないこともあります。5. 慢性期意識障害評価法で,意識障害の程度を評価する目的と,この領域で使われているスコアを紹介しています。
意識障害を改善させる外科的な方法として6. 遷延性意識障害に対する脊髄刺激療法を,7. 意識障害に伴う痙縮の治療として髄腔内バクロフェン療法を取り上げました。前者では脊髄刺激療法の適応,効果,術後の看護のポイントが,後者では痙縮という,やや理解の難しい病態の問題点と治療の必要性,他の治療法との比較が示されています。これらの治療で使う体内埋込型の機材は今後脳神経外科が発展していく領域です。
慢性期管理でとくに看護師の活躍できる場に,8. 意識障害患者の嚥下・口腔ケアがあります。嚥下障害の病態,口腔・気管切開のケアの実際,嚥下リハビリの目的と方法が記されています。
9. 意識障害患者のリハビリテーションには,身体機能の改善を目的としたものの他に意識の改善を目的としたものがあります。意識障害の範囲を広めて高次脳機能障害のリハビリについても解説しています。
治療期間が長くなるにつれ,転院や経済的負担など,患者さん家族は多くの問題に直面します。最終章を10. 社会支援・医療制度として,回復期から維持期,在宅療養,訪問看護の現状を紹介し,看護師の役割について示します。
今回の特集では「意識障害の看護」に関する各分野でご活躍の先生方にご執筆をお願いしました。皆様の期待に応える内容と信じますので,どうぞ熟読して明日の臨床にお役立ていただければ幸いです。
鈴木倫保
(山口大学大学院医学系研究科 脳神経外科学 教授)
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特集
1. 意識障害の急性期病態/山本隆充
2. 意識障害患者の急性期管理/荒金郁代,松野真知子,藤木 稔
3. 遷延性意識障害の病態/篠田 淳
4. 遷延性意識障害患者の合併症と管理/豊田章宏
5. 慢性期意識障害評価法/大熊洋揮
6. 遷延性意識障害に対する脊髄刺激療法/平田好文,村上雅二
7. 意識障害に伴う痙縮の治療/佐々木寿之,平 孝臣
8. 意識障害患者の嚥下・口腔ケア/大野 綾,大野友久,藤島一郎
9. 意識障害患者のリハビリテーション/加藤徳明,蜂須賀研二
10. 社会支援・医療制度/早川洋子,川熊のぶい,長嶺義秀,藤原 悟
連載
・エッセイ●笑顔と脳 第4回 笑うから楽しい/内田 都
・主要症例で学ぶ ナースが知りたい! 脳神経外科疾患の病態・治療・術後ケア
第4回 脳動静脈奇形摘出術/陶山一彦 企画●林 健太郎
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