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BRAIN 2012年5月号 |
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12年4月16日発売
A4変型判 価格:本体¥2000+税
ISBNコード:978-4-287-85009-1
全ページカラー印刷 |
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特集●学んで活かそう! 脳卒中急性期のケア〜そのポイントとチーム医療の大切さ〜
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企画編集/塩川芳昭 |
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画像をクリックするとサンプル(PDF)をご覧いただけます |
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脳卒中とは,脳血管障害の多くで症状が突然(卒=にわかに)かつ劇的に発症(中=あたる)する病態を指して名付けられたものです。脳血管障害においては,発症予防はもちろんのこと,発症直後からの治療・ケアが重要であり,とくに発症から1〜2週間ぐらいまでの急性期に,適切に診断・治療・ケアを行うことで,救命率や予後の改善・向上につながっていきます。
今月号の特集では,ナースが,一刻を争う臨床現場で医療チームの一員として迅速かつ的確に動くために,そして急性期病棟から回復期病棟・施設へと切れ目のない医療を提供するために,知っておきたい知識・技術が8章にわたって解説されています。それぞれ,実際の現場で活躍中の方々に,現場感覚あふれる筆致でわかりやすく記載していただいていますので,新人のみならずベテランニューロナースのみなさんにも,「あ,そうだったのか」と思わずうなずくような記載が随所に見られると思います。わかりやすい図や写真がカラーで多数掲載されているのも本誌の特徴で,知識の整理にも大変役立つのではないでしょうか。
他疾患と比較して脳卒中診療においてとくに重要な点は,チーム医療の実践にあります。脳卒中急性期の病態から,急性期治療(初療・内科治療・外科治療・血管内治療)とそのケアのポイント,医師とともにチーム医療を担う脳卒中リハビリテーション看護認定看護師,リハビリテーションスタッフ,ソーシャルワーカーなどの役割が,それぞれ,専門的立場からわかりやすく記載されています。確かに,急性期の診療には脳卒中の病型に応じた迅速かつ個別的な対応が求められていますが,時間の経過とともに病状が安定してくると,疾患の診療から生活(ケア)と社会復帰への道のりが中心となってきます。障害とその克服の過程には,当初の疾患中心の取り組みから,障害を中心に据えたチームでの対応が必要となるわけですが,そこは,ニューロナースが主役となって活動する場であると言っても過言ではありません。
本特集で学んだ知識は明日からの診療にすぐに役立つ内容と思います。本誌を手元に置いて,日常業務の合間に手垢まみれ(手洗いはきちんとしてください!?)になるくらい熟読していただけることを期待しています。
塩川芳昭
(杏林大学医学部 脳神経外科 教授,杏林大学付属病院 脳卒中センター長・副院長)
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特集 1. 脳卒中急性期の病態/脊山英徳
2. 脳卒中患者初療時のケアのポイント/原田亜由美
3. 脳卒中急性期の内科治療と求められるケアのポイント/藤本 愛
4. 脳卒中急性期の外科治療と求められるケアのポイント/石原綾乃
5. 脳卒中急性期の血管内治療と求められるケアのポイント/相間知子,秋永弘美,中島ゆかり,中原一郎
6. 脳卒中急性期のチーム医療(1) 脳卒中リハビリテーション看護認定看護師の役割
/竹下恵美,後藤妙子,井上 亨
7. 脳卒中急性期のチーム医療(2) リハビリテーションスタッフの役割/高橋久善,高橋佳実
8. 脳卒中急性期のチーム医療(3) ソーシャルワーカーの役割/一杉浩史
連載
・ニューロナースの疑問に答える! 脳神経疾患画像診断レクチャー
第7回 グリオーマ/企画・執筆●土屋一洋
・エッセイ●こころとからだ
第2回 ストレス?それとも喜び?感じ方はなぜ違う/内田 都
・主要症例で学ぶ ナースが知りたい! 脳神経外科疾患の病態・治療・術後ケア
第9回 頚動脈狭窄に対するステント留置術/企画・執筆●林 健太郎
その他
・「第21回 日本意識障害学会」のお知らせ
・「第8回 日本クリティカルケア看護学会学術集会」のお知らせ
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