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BRAIN 2012年7月号 SOLD OUT
12年6月15日発売
A4変型判
価格:本体¥2000+税
ISBNコード:978-4-287-85011-4
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特集ナースも活躍中! 脳神経外科救急最前線

企画編集/加藤庸子・林 拓郎
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目次 特集 連載 連載
 本誌「BRAIN」ではこれまで,脳神経医療に関わるさまざまなテーマについて特集してきました。疾患,検査,画像,ケア,パスなどの知識が多くのニューロナースの仕事に役立っていることと思います。今月号は,これまで学んできた知識を即座に活かすことのできる脳神経救急医療の最前線について特集しました。
 救急医療においてはニューロナースが担うべき役割は数多くあります。まず,救急外来では患者さんの受け入れを行いますが,受け入れる形態には,救急搬送,救急外来へのwalk in,さらに他院からの搬送もあります。患者さんの症状は意識障害,外傷,麻痺など多岐にわたりますが,患者さんの訴えや外傷機転に惑わされ,重症とみえて実は軽症,軽症とみえたが実は重症であった,というようなことを,多くのニューロナースが経験されていることでしょう。また,脳神経疾患と考えていたら,まったく別の疾患であったということもあるはずです。はじめに,トリアージによる重症度の評価,患者さんの意識状態やバイタルサイン,現病歴,既往歴などに注意した全身評価を行い,適切な検査,治療へとつなげていかなければなりません。入院や手術になれば,準備と,医師や病棟・手術室スタッフへの申し送りが必要になります。また,患者さんはもちろん,患者さんのご家族への精神的なケアも欠かせません。以前,塩川芳昭先生(杏林大学医学部 脳神経外科 教授)も本誌の脳卒中特集で強調されていたように,脳神経救急ではチーム医療の実践が重要であり,シームレスな医療が患者さんを助けることにつながると考えます。したがって,脳神経救急においてはニューロナースの活躍が大いに期待され,働きがいもあるはずです。
 本特集では,すばやい判断と確実な知識,そして的確な対応が求められる救急現場で働くニューロナースに求められる知識とテクニック,そしてその実際の活動について特集します。救急外来での対応について4項目,救命処置について3項目,そして救急ナースの充実した病院の実際の様子を2つ取り上げ,それぞれのテーマに造詣の深い方々にご執筆いただきました。とくに実際に脳神経救急に携わっておられるナースの章は必読です。以前に特集されたテーマと一部重なるところもありますが,脳神経救急は叡智の集大成の場と考えていただきたいと思います。そして,得られた知識を脳神経救急を志す多くのニューロナースに伝えていただければ幸いです。
加藤庸子,林 拓郎
(藤田保健衛生大学医学部 脳神経外科)
特集
1. 救急外来(1)救急車搬送/奥寺 敬
2. 救急外来(2)walk in/武山直志
3. 救急外来(3)他院からの転送/林 拓郎
4. 救急外来での検査/村田佳宏,片山容一
5. 救命処置(1)脳梗塞急性期,t-PA投与/藤原徳生,平山晃康
6. 救命処置(2)出血性脳卒中(くも膜下出血,高血圧性脳出血)
 :とくに初療室・集中治療室における降圧療法を中心に/稲桝丈司
7. 救命処置(3)頭部外傷,てんかん重積発作,髄膜炎/中川原譲二
8. 救急外来ナースの充実した病院や一般病院?救急外来の紹介/山崎早苗,松前光紀
9. 救急外来ナースの充実した病院や一般病院?トリアージナースの紹介/宮下照美

連載
・ニューロナースの疑問に答える! 脳神経疾患画像診断レクチャー
 第9回 胚腫/髄芽腫
 執筆●前田正幸 企画●土屋一洋
・エッセイ●こころとからだ
 第4回 セレンディピティ
  内田 都
・主要症例で学ぶ ナースが知りたい! 脳神経外科疾患の病態・治療・術後ケア
 第11回 急性硬膜外血腫に対する開頭血腫除去術
 執筆●氏福健太 企画●林 健太郎