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BRAIN 2012年8月号 SOLD OUT |
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12年7月17日発売
A4変型判 価格:本体¥2000+税
ISBNコード:978-4-287-85012-1
全ページカラー印刷 |
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特集●病棟ナースが行う 脳神経外科患者のリハビリテーション
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企画編集/安保雅博 |
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画像をクリックするとサンプル(PDF)をご覧いただけます |
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日本は脳血管疾患,とくに脳出血が多い国として有名であり,人口10万人あたりの脳血管疾患の死亡率は,1960年時点では295.2人であり,驚くことに,カナダ,フランス,イギリス,アメリカの倍以上でした。しかし,医療制度などが整い,2007年には44.3人となり,イギリスの45.6人よりも低い値になりました。これも驚くべきことです。また,心筋梗塞や脳梗塞などを起こした人が1年以内にこれらの心血管疾患で死亡する率は,日本人では0.57%で,日本を除く世界平均の1.54%を大きく下回ったとする研究結果も世界に発信されました。この結果は,日本人特有の生活習慣や遺伝的背景の影響もありますが,質の高い医療制度によるものであることは間違いないことです。言いかえれば,急性期医療を中心として日本の医療がどんどん進歩しているということです。
『病棟ナースが行う 脳神経外科患者のリハビリテーション』としての対象患者で一番多いのは脳卒中の患者さんではないでしょうか? 2009年版の脳卒中治療ガイドラインによると,脳卒中の急性期リハビリテーションは,発症直後からベッドサイドで開始され,廃用症候群の予防と早期からの運動学習によるセルフケアの早期自立を最大の目標とする,と書かれています。よって,廃用症候群を予防し,早期のADL向上と社会復帰を図るために,十分なリスク管理のもとに発症後できるだけ早期から積極的なリハビリテーションを行うことが強く勧められています。その内容には,早期座位・立位,装具を用いた早期歩行訓練,摂食・嚥下訓練,セルフケア訓練などが含まれます。意識障害が軽度でバイタルサインが安定していれば発症後数日で座位を開始し,ベッドからの起立,車椅子へのトランスファー,車椅子駆動へと進めていきます。急性期には血圧の変化に注意し,心電図をモニターするなど医師の監視下でリスク管理をしながらリハビリテーションを行っていきます。また,全身状態不良で座位が開始できない患者さんにも,関節可動域訓練,良肢位保持,体位変換など他動的運動を行うことが大切です。要するに,座れなければ立てないし,立てなければ歩けないのです。
本特集は,『病棟ナースが行う 脳神経外科患者のリハビリテーション』なので,リハビリテーションのチームアプローチの要であるリハビリテーション専門医に,執筆を依頼しました。項目は,前述したように,急性期リハビリテーションで大切な項目に限定しました。執筆者は,特定機能病院,急性期病院,回復期病院の第一線で活躍中の専門医です。読者の皆さんにはこの特集を熟読していただいて,リハビリテーション看護を実践してくださることを期待しています。
安保雅博
(東京慈恵会医科大学 リハビリテーション医学講座 教授)
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特集
1. まずは体位変換とポジショニングから/佐々木信幸
2. 廃用症候群を予防する〜関節可動域訓練/上出杏里
3. 車椅子への移乗と乗車/高田耕太郎
4. 病棟での歩行前訓練,歩行訓練/小林一成
5. 在宅復帰を目指したADL訓練/岡本隆嗣
6. 口腔ケアだけではない間接的嚥下訓練/小林健太郎
7. 直接的嚥下訓練〜食事アップの注意点/百崎 良
8. 認知機能訓練のポイント/渡邉 修
9. 失語症患者に対する適切な対応/角田 亘
10. 排尿訓練/武原 格
連載
・ニューロナースの疑問に答える! 脳神経疾患画像診断レクチャー
第10回 下垂体腺腫/頭蓋咽頭腫
執筆●前田正幸 企画●土屋一洋
・エッセイ●こころとからだ
第5回 健康を害するような行動を修正するには
内田 都
・主要症例で学ぶ ナースが知りたい! 脳神経外科疾患の病態・治療・術後ケア 第12回 急性硬膜下血腫+脳挫傷に対する開頭血腫除去術+外減圧術 執筆●氏福健太 企画●林 健太郎
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