HOME看護セミナー >看護の現場ですぐに役立つ「輸液」のキホン
東京 2019/11/2(土)
 歩くことは人間の尊厳である。何より末梢動脈疾患(PAD)は早期発見により救える命である。足病変を予防し、早期に発見し、進展を防ぐことが重要である。  糖尿病における下肢潰瘍発生のリスクはよく知られているが、糖尿病の有無にかかわらず慢性腎臓病(CKD)自体がPADの独立した危険因子であり、GFRの低下とともに発症している。特に自発痛と潰瘍を合わせたいわゆる重症虚血肢(CLI)は生命予後に大きな影響を及ぼしている。特に、透析患者の下肢切断率は年々増加傾向にあり、2000年末には透析患者全体の1.6%であったが2014年には8634名となりその有病率は3.9%となっている。また、いったん下肢が大切断されるとその生命予後は極めて悪く1年でおよそ40〜50%が死亡している。こうした、PADの特徴は1)血管石灰化、2)末梢微小循環障害、3)多血管病の3点から捉える必要がある。すなわち、膝下病変の末梢で石灰化を伴うことから血行再建が困難であり、たとえ一次的に成功しても3か月で7割、1年で8割が再狭窄しているという事実である。デバイスの開発とともに改善は期待されているが、治療はフットケア・薬物療法・運動療法が重要である。そのために、まずは早期発見が重要となる。ABI(上肢下肢血圧比)の使用を超えて、末梢微小循環障害のレヴェルでSPP(skin perfusion pressure)など感度・特異度の高い生理検査を用いて定期的に無症状の段階から診断に務めることが肝要である。石灰化があるゆえABIは高値を呈することも多い。また、潰瘍が発生しても小潰瘍のうちからLDL吸着・閉鎖陰圧療法も利用できる。さまざまな先端医療も応用可能である。加えて、感染対策や栄養・リハビリなどの集学的治療を加えるとともに、下肢切断患者には痛み対策と心のケアを含めた「緩和ケア」が重要である。これらを熟知した全国約1500人のフットケア認定指導士が活躍している。子供達の足育や若い女性のパンプスなどについても靴の選択などを含めて足を守るべきである。足を見る習慣を徹底して指導することが何より本講義の主な目的である。レオナルド・ダヴィンチ曰く「足は人間工学上の最大の傑作である」と言うように足の構造や生理を理解しなけらばならない。

小林修三 先生
湘南鎌倉総合病院 院長代行 腎臓病総合医療センター長/ 日本医工学治療学会理事,日本フットケア学会理事長(2012〜2019),日本急性血液浄化学会理事など
1980年 浜松医科大学卒業,同大学第1内科入局.1986年 医学博士学位修得.1987年 文部教官第1内科助手.1988年 テキサス大学サンアントニオ校 病理学客員講師.1992年 NTT伊豆逓信病院内科部長 1999年 湘南鎌倉総合病院 副院長.2013年 同院 内科統括部長・腎臓病総合医療センター長を経て2017年より現職.
【講師からのメッセージ】
足病変の予防・早期発見・進展防止を目指すためにまずは、日常の足を見ることから指導しましょう。エビデンスの構築と国際的な活動を目指すことが重要です。日本にはPodiatrist(足病医)が存在せず、福祉施設での問題や、足育や靴、歩容など教育と啓発なども含め足に関する医療のゲートキーパーが不在であることが最大の問題です。
 フットケアに関して、足に「どんな病変ができたら」「何を」「どのように」「どれくらいの頻度」で行うのかを示していくことが最も重要です。このことが成されたとき、フットケアは真にフットケアとなるでしょう。

日 時:2019年 11月2日(土)
※会場は開催2週間前に送付する受講票をご確認ください。
 会場について詳細をご希望の方はお問合せください。
【本セミナーの目標】
1. 足の解剖・血行支配がわかる。
2. 足病変を言える。
3. 糖尿病と慢性腎臓病の末梢動脈動脈病変について理解している。
4. その治療の種類がわかる。
5. 予防のためのフットケアの内容がわかる。
6. 透析患者のための日頃のフットケアについて
どんな患者に何をどれくらいの頻度で行うかの概要がわかる。
7. 病変進展防止のための栄養管理や透析管理がわかる。
※上記内容・進行予定は,変更する場合があります。
※上記内容・進行予定は,変更する場合があります。
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