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BIRTH 創刊号
A4変型判
価格:本体1,980円(税込)
ISBNコード:978-4-287-87001-3
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特集分娩時非常事態 助産師はどう動く

企画編集/岩下光利
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連載 連載 特集 特集
 産婦人科医,ことに分娩を扱う産科医の減少が社会問題になっていることは周知の事実です。日本産科婦人科学会や日本産婦人科医会では,産婦人科医の現状の分析を行いさまざまな方策を模索し,産婦人科を目指す医学生の獲得にも対策が立てられ,ここ数年は産婦人科医となる医学生がわずかではあるが増えてきました。しかし,当面は産科医不足は解消されないのは明らかです。
 このような状況のなか,産科医療を支える人材として改めて助産師が注目されてきています。今までは医師の補助が主体で人材の有効活用の面からははなはださみしい状況でありました。現在の産科医不足から,同じ施設内の産科医師・助産師の緊密な連携と,助産師のより積極的な産科医療への参加が助産師に求められる状況にあります。助産師外来を導入している施設は行政の支援もあり年々増加し,院内助産院として積極的に正常分娩を助産師が管理している施設も散見されるようになってきました。もちろん法律的な制約から助産師が産科医の業務を行うには制限がありますが,助産師が主体となって正常分娩を扱う機会はますます増えていくと考えられています。
 本特集は,比較的大規模な産科施設や総合周産期母子医療センターといったハイリスク妊娠を扱う周産期施設で働く助産師だけでなく,個人施設で分娩に関与している助産師も対象として,分娩時に遭遇する可能性のある事象に産科医との連携のうえで,いかに対処するかをエキスパートの方々に解説いただきました。読者がいざ異常事態に遭遇したときに本特集が役に立つことを期待しています。
岩下光利
(杏林大学医学部 産科婦人科学教室 教授,BIRTH編集委員)
特集
1. 分娩時緊急事態発生時の助産師の役割/砥石和子
2. 胎児心拍高度持続性徐脈/森谷美智子
3. 緊急帝王切開/中橋孝子
4. 分娩時パニック状態/米山万里枝
5. 産道裂傷・外陰血腫/根岸万里子
6. 弛緩出血/相沢澄子
7. 子癇発作/石川紀子

連載
・超音波検査 一目瞭然! -正しい楽しい使い方-
 第1回 2Dか3Dか/増崎英明
・岡本正子先生のからだのためになるレシピ
 第1回 冬の元気メニュー/岡本正子
・声なき声を聴くために 胎児心拍数モニタリング判読塾
 第1回 真剣にモニタリングに取り組む/鮫島 浩
・ドクター竹田の最新周産期ニュース解説
 第1回 お産は安全?/竹田 省