HOME雑誌BIRTH > BIRTH 13年第3号
BIRTH 2013年第3号

2013年5月15日発売
A4変型判/96頁
価格:本体1,980円(税込)
ISBNコード:978-4-287-87011-2
全ページカラー印刷

特集手順・手続き・教育法も1冊で理解!新生児蘇生法
企画編集/田村正徳
画像をクリックするとサンプルをご覧いただけます
連載[PDF 連載[PDF 連載[PDF 特集[PDF
 順調な妊娠・分娩を経過した場合でも,児が胎内生活から胎外生活へと急激に移行する出生時には,予想外の新生児仮死が発生することがまれではありません。約10%の事例では出生直後のすみやかな呼吸・循環動態の移行には何らかの介助を必要とし,そのうちさらに約10%の事例では人工呼吸などの適切な処置を受けなければ死亡するか重篤な障害を残す可能性があるといわれています。このように新生児仮死の発生頻度は高いですが,気道確保とバッグ・マスク人工呼吸という比較的簡単な手技だけで90%の新生児仮死は蘇生が可能です。
 そこで日本周産期・新生児医学会では2007年7月より,日本版の標準的な“新生児心肺蘇生法”の理論と具体的手技を周産期・新生児医療に携わるできるだけ多くのスタッフが修得することを目標に,実技講習会を中心とした日本版新生児蘇生法(NCPR)普及事業を開始しました。2012年12月末現在で50884名の医療関係者が学会公認の講習会を受講し,そのうち20481名が助産師で15772名が看護師と,11140名の医師よりもずっと多く参加しています。NCPR普及事業の最終目標は「すべての分娩に新生児の蘇生を開始することのできる要員が少なくともひとり,専任で新生児の担当者として立ち会う体制整備」です。
 最近では2010年10月にConsensus2010が公表され,これを受けて日本では同時にNCPRガイドライン2010が発表されました。2005年版のガイドラインと比較すると成人や小児の蘇生法以上に新生児の蘇生法に大幅な変更が加わりましたので,2005年版のガイドラインで講習会を受講された方も是非この特集号で新しいガイドラインを学んで下さい。
田村正徳
(埼玉医科大学総合医療センター 小児科 主任教授, 総合周産期母子医療センター長)
特集
1.出生時の呼吸循環動態の変化と新生児仮死の病態生理/難波文彦
2.新生児蘇生に備えた準備/岡 園代
3.NCPRガイドライン2005から2010への主要変更点/草川 功
4.NCPRアルゴリズムの解説/和田雅樹
5.修得しておかなければならない新生児蘇生法の幹/島袋林秀
6.蘇生後の処置・低体温療法/森田 崇,鍋谷まこと
7.NCPR講習会の手続きの紹介/中川正弘
8.臨床現場での継続的な新生児蘇生法教育法/野村雅子
9.産科医療補償制度再発防止委員会からの提言/村上明美

連載
・超音波検査 一目瞭然! -正しい楽しい使い方-
第11回 胎児胸部とその異常/増崎英明

・岡本正子先生のからだのためになるレシピ
第10回 やさしさメニュー

・声なき声を聴くために 胎児心拍数モニタリング判読塾
第11回 一過性徐脈の分類/鮫島 浩