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手術ナーシング 創刊号 |
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2014年4月18日発売
A4変型判/126頁
価格:本体1,980円+税
ISBNコード:978-4-287-71001-2
全ページカラー印刷
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特集●術前・術後看護の視点 −フィジカルアセスメントを中心に−
企画編集/尾野敏明
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科学・医療技術の進歩には目を見張るものがあり,手術治療もその例外ではありません。日進月歩でさまざまな医療機器が開発・導入され,日常的に高度な治療が行われています。
しかし手術治療は侵襲的治療であり,benefitが大きい分riskも大きくなります。そのため,いかにして患者さんの安全を担保していくのかということが,手術に携わるメディカルスタッフすべての大きな課題になってきます。
“器械出し”と“外回り”に代表される手術室看護ですが,この2つにおいても共通する目的は,つまるところ患者さんの安全ということになります。
器械出し看護師は,手術がスムーズに進行するよう手術内容を理解しておく必要があります。また,術者である医師とのコミュニケーションも,順調な手術進行には不可欠です。これは,必ずしも言語的コミュニケーションだけを指しているわけではなく,医師が求めることを言葉として発しなくても,それを察知するようなコミュニケーションも含んでいます。これらはいうまでもなく,『手術がスムーズに進む⇒術者が持つ最良の技量の提供⇒患者さんの安全』に貢献するものです。
さらに外回り看護師は,手術操作に伴って刻々と変化する患者状況を,各種モニター数値や身体所見などから読み解き,瞬時に判断,分析していく能力が求められます。そのためには術前を含めた患者情報や麻酔の影響,手術操作に伴う侵襲など,さまざまな因子が複雑に絡み合っていることを理解し,先見性をもって患者観察を行っていくことが必要です。これらを行うことが,異常の早期発見や早期対処につながっていくのです。
そして術後には,術前・術中情報を加味し,そこから「この患者さんはどういう経過をたどっていくのか」を予測しつつ,観察・ケアを行うことが,合併症の早期発見につながっていくと考えます。
このように手術室看護師にはさまざまな高度な能力が求められます。本特集では,臨床において第一線で活躍されている手術室看護認定看護師や集中ケア認定看護師を執筆者として迎え,わかりやすくポイントを押さえて解説していただきました。
日ごろ行っている看護実践の振り返りや新人指導に活かしていただければ幸いです。
尾野敏明
(杏林大学医学部付属病院 集中ケア認定看護師教育課程 主任教員)
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Ⅰ.手術室でのアセスメントに必要な基礎知識
1.手術侵襲による生体変化/濱本実也
2.麻酔の役割と生体への影響/窪田靖志
3.輸液管理の基本/飯島毅彦,増田陸雄
Ⅱ.術前評価のポイント
1.術前検査と観察ポイント/迫平智江
2.術前指導のポイント/今川真理子
Ⅲ.術中モニタリング
1.呼吸モニタリング/上村明子
2.循環モニタリング/小林沙弓
3.体温のモニタリング/青山延布子
4.鎮痛・鎮静のモニタリング/倉藤晶子
Ⅳ.術後観察のポイント
1.開胸術後患者の観察ポイント/齋藤麻美
2.開腹術後患者の観察ポイント/小野知恵美,柴 優子
3.開心術後患者の観察ポイント/神山淳子
4.開頭術後患者の観察ポイント/山田 亨
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