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美容皮膚医学BEAUTY 第2号(Vol.2 No.1, 2019)SOLD OUT |
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A4変型判/120頁 価格:本体3,600円+税 ISBNコード:978-4-287-91002-3
全ページカラー印刷
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企画編集/征矢野進一
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画像をクリックするとサンプルをご覧いただけます |
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近年,抗老化治療として非手術療法が手術療法より多くなり,注入剤を用いた治療やスレッドリフトなどが行われることが増えた.手術療法でないと治しにくいものがあるが,それ以外の症例は注入治療やスレッドリフトなどで患者さんの満足を得られることが多い.
額,眉間,目尻,下眼瞼,鼻唇溝,口角,頬,上下口唇などにできるシワは注入治療やスレッドリフトなどで改善できることが多い.手術療法と比較して社会復帰までの時間が圧倒的に短いことが選択される理由の1つである.また頸部や顔面のタルミもスレッドリフトで効果がみられる.また多汗症の治療にもボツリヌストキシンが用いられ,豊胸なども注入治療で効果がみられる.
注入剤は1986 年にウシ由来コラーゲンが初めて日本国内で承認を受け,その後ヒアルロン酸製剤が世界で販売を開始され,次いでボツリヌストキシンや他の注入剤が使用され始めた.またスレッドも当初は非吸収性材料を用いた糸で製造されていたが,吸収性材料を使ったスレッドも多く販売されている.年々改良を重ねて新しい製品が出現している.入手も比較的容易になってきた.日本国内では承認されていない製品も,医師の個人輸入という方法で新しい製品が使えるので,世界でも一番多くの種類の製品を経験できる.使用に関しては医師本人が十分にその製品の性質や特徴を知って,安全に行わなければならない.
ただし簡単に行えるように見える治療でも,症例の選択や注入剤の選択またその注入方法により結果は随分異なる.本人の組織以外のものを使用する場合はアレルギー反応を起こすこともある.また過剰投与により思わぬ合併症を起こすこともある.また治療部位の深さや解剖学的な構造をよく知っておく必要がある.適応となる症例の選び方も用いる方法によりかなり異なっている.さらに時間的経過で患部に変化が起きるので,どの程度のフォローアップで次の治療を行うかも重要である.患者さんはもちろん効果が長い治療法を希望するが,吸収が遅いものは副作用も長く続く.持続が長いものを選択するのが必ずしもよいことではない.
上記の治療に関して,各分野の専門家に特徴,適応,手技などを解説していただくことにより安全で効果的な治療ができるようにしていただければ,本書が発刊される価値が理解されると思われる.
征矢野進一
(神田美容外科形成外科医院 院長)
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1.コラーゲンの注入/征矢野進一
2.ヒアルロン酸の注入:真皮内微細注入/一瀬晃洋
3.ヒアルロン酸の注入:皮下組織/岩城佳津美
4.脂肪注入:顔面への施術/市田正成
5.脂肪注入:豊胸の施術/伊藤康平
6.ボツリヌストキシン注射/古山登隆,井上 香
7.PRPF:PRP+b-FGFの注入/林 寛子
8.PRPの注入/久保田潤一郎
9.アクアフィリング®の豊胸/鎌倉達郎
10.スレッド治療:コグなし/石川浩一
11.スレッド治療:コグ付き/鈴木芳郎
12.ヒアルロン酸製剤注入のトラブル/野本俊一
13.注入とスレッド治療の副作用/當山 護,山城栄津子,高間久美子,當山拓也
連載
弁護医師®の法律ケミカルピーリング/田邉 昇
第2回 医療訴訟の統計的概要〜医療裁判って増えてるんですか?〜
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