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美容皮膚医学BEAUTY 第34号(Vol.4 No.9, 2021) |
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A4変型判/80頁
定価4,400円(本体4,000円+税10%) ISBNコード:978-4-287-91034-4
全ページカラー印刷
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企画編集/関東裕美
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敏感肌という単語は化粧品業界で生まれた言葉のようであるが,一般社会にすっかり定着した感がある.明確な定義はないが,少しの刺激でピリピリしたり,赤みが出たり,使用する化粧品がないと訴えて皮膚科医を受診したりする患者は少なくない.心身を含めた病的皮膚,治療を必要とする疾患皮膚について,日常診療で先生方はどのように対処されているのであろうか.
老化は疾患ととらえるようになってきた現代医療では,エイジングケアが適切に行われないと治療が必要な疾患皮膚になってしまう.日常のスキントラブルでは通常,近医皮膚科医を受診をして対症加療がなされる.私自身は大学病院勤務であり,皮膚科医の先生方から,軽快しないので原因検索,化粧品のパッチテストをしてほしいと紹介される時間を過ごしてきた.本特集では勤務先状況により専門医の先生方がどのように敏感肌の診断治療をして問題解決をされているのかをご教授いただいた.また,男性医師と女性医師の敏感肌のとらえ方,考え方の違いについて常日頃から知りたいと思っていたので,本特集号では同じ質問を同じ立場の先生方に向けてご執筆いただき,各自のご意見を伺うことができた.
いまだに私たちの生活に影響を及ぼしているコロナ禍中ではあるが,人の目に触れる機会が少ない今こそ美容治療に好都合と考える人は多い.実際,美容施術患者は増加しているようであるが,敏感肌患者達への配慮を欠くと多くの問題を抱えてしまう.皮膚科専門医として敏感肌患者の治療に当たりながら美容治療も積極的に取り組まれておられる先生方にもご執筆をいただいたので,日常診療に取り入れていきたい.一方,在宅勤務やマスク生活で化粧意欲がなくなった人々が化粧をおろそかにすることで生じる皮膚老化が心配される.敏感肌化粧品を開発する企業研究員の考えも男性・女性研究員のご意見を比較することができたのは興味深い.
敏感肌こそ日常のスキンケアが重要なので,皮膚科医として疾患皮膚にならない秘訣を指導する必要があろう.本書が患者指導時の参考になれば幸いである.
関東裕美(東邦大学 医学部 皮膚科学講座 客員教授)
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1.大学病院での敏感肌診断・治療と化粧指導:男性医師として/伊藤泰介
2.大学病院での敏感肌診断・治療と化粧指導:女性医師として/峠岡理沙
3.市中病院での敏感肌診断・治療と化粧指導/松倉節子
4.開業医としての敏感肌診断・治療と化粧指導:女性医師として/服部尚子
5.開業医としての敏感肌診断・治療と化粧指導:男性医師として/豊田雅彦
6.敏感肌の美容治療−敏感皮膚への安全な美容施術について−/畑 三恵子,星野雄一郎
7.敏感肌へのレーザー治療/木下三和子
8.敏感肌への化粧品:男性研究員の立場から/大島 宏
9.敏感肌への化粧品:女性研究員の立場から/松永由紀子
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