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美容皮膚医学BEAUTY 第26号(Vol.4 No.1, 2021) SOLD OUT |
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2020年12月発売
A4変型判/88頁
定価4,400円(本体4,000円+税10%) ISBNコード:978-4-287-91026-9
全ページカラー印刷
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企画編集/黒川一郎
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画像をクリックするとサンプルをご覧いただけます |
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ニキビ痕は痤瘡,痤瘡関連疾患における最も難治性の合併症です.ニキビは『尋常性痤瘡治療ガイドライン』に基づいた治療が基本でありますが,ニキビ痕の治療については推奨度の高い治療はあまりないのが現状であります.
今回のテーマは「ニキビ痕の予防と治療」として,ニキビ痕を焦点にして皮膚科,形成外科のそれぞれの分野の第一線のエキスパートに原稿を依頼いたしました.特集のねらいは「ニキビ痕」とはどのような症状で,どのようにしてできるか,また,どのようにして最小限に形成を予防できるか,また,できてしまったニキビ痕はどのような治療で改善するかをわかりやすく理解していただくことです.その意味でニキビ痕の集大成の一冊になったと考えております.
第1章〜第3章ではニキビ痕の臨床症状,発症機序,病態,病理組織所見について,visualな臨床写真を多く取り入れ,updateな知見を加え,わかりやすくまとめていただきました.
第4章では炎症後色素沈着の発症機序について,第5章ではニキビ痕をいかに最小限に予防できるかについて,その重要性を基礎的なデータを含め,解説していただきました.
第6章ではニキビ痕の治療総論を理解しやすい図表でコンパクトにまとめていただきました.第7章では形成外科の視点から,重症のとくにケロイドのニキビ痕の外科的治療を述べていただきました.第8章ではニキビ痕の漢方治療,とくに柴苓湯による治療を中心に述べていただきました.第9章ではニキビ痕,とくに炎症後色素沈着に対する治療に関する自費診療を含めた治療を述べています.
第10章ではニキビ痕のレーザー治療についてわかりやすく解説していただきました.第11章ではニキビ痕のスキンケアに関してニキビ痕をできるだけ作らないためのスキンケア,できてしまってからのスキンケアについて解説していただきました.第12章ではニキビ痕に対する今後の新規治療の展望として急性炎症期の積極的治療とできてしまったニキビ痕の治療について述べました.
以上のようにニキビ痕の形成にはさまざまな因子が複雑にからみあっていることが近年,明らかにされつつあります.そのため,ニキビ痕の治療についても多様な側面からの重層的治療が今後,展開されると考えております.
今回の特集号は読者にとってニキビ痕に関する最新の知見を織り込んだ大変魅惑的で斬新な内容の特集になったと自負しております.
最後に大変ご多忙のところ,ニキビ痕に関する貴重なupdateな情報を取り入れ,すばらしい玉稿を執筆いただいた各先生方に深謝いたします.
黒川一郎
(明和病院 皮膚科 部長/にきびセンター長)
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1.ニキビ痕とは?/黒川一郎
2.ニキビ痕の発症機序,病態/山﨑研志
3.ニキビ痕の病態と病理組織所見/小川 令
4.ニキビ痕の炎症後色素沈着(PIH)の発症機序/山本晴代,大磯直毅,川田 暁
5.ニキビ痕(痤瘡瘢痕)を予防するには/谷岡未樹
6.ニキビ痕の治療:総論/上中智香子
7.ニキビ痕の外科手術/小川 令
8.ニキビ痕の漢方治療/許 郁江
9.ニキビ痕:PIHの治療,その他の保存的治療/黒川一郎
10.ニキビ痕のレーザー治療:総論/鶴町宗大
11.ニキビ痕のスキンケア/野村有子
12.ニキビ痕に対する今後の新規治療の展望/黒川一郎
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