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美容皮膚医学BEAUTY 第37号(Vol.4 No.12, 2021) |
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A4変型判/96頁
定価4,400円(本体4,000円+税10%) ISBNコード:978-4-287-91037-5
全ページカラー印刷
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企画編集/檜垣祐子
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心身医学的アプローチは,疾患を身体・心理・社会的に捉えて対応していくものであり,身体疾患の経過によりよい影響を及ぼすのみならず,治療者と患者が治療に取り組んでいく過程で,患者の自己実現に結びつく可能性もあります.
皮膚疾患のなかには,心理社会的要因として,ストレスがその発症や経過に密接に影響する,皮膚心身症と捉えられるケースが少なくありません.また,多くの皮膚疾患では外見の変化を伴うことから,患者の社会生活に否定的な影響を及ぼし,QOLの低下を招きます.さらに,慢性に経過する炎症性皮膚疾患においては,その経過や見通しに不安を抱えている患者が多くみられます.
このように皮膚の問題がこころの状態と関係することはわかっていても,実際の診療現場で,どのようにアプローチしたらよいのかわからない,もう一歩踏み出せない,と悩む場面はないでしょうか.
本特集は「皮膚とこころ」というテーマで,皮膚疾患の心身医学的側面に焦点をあて,それぞれのエキスパートに解説していただくよう企画しました.
Part1では,日常的に経験する皮膚疾患のバーチャルケースを,身体・心理・社会的に捉えてご提示いただき,その対応についてわかりやすく解説していただきます.症例を通して理解することで,診療の場での対応がよりイメージしやすくなるものと思います.
Part2では,さまざまな心身医学的治療法(精神療法・心理療法・薬物療法)について,その基本的な理論や皮膚科診療で活用できる実践方法を解説していただきます.すべての治療法を習得する必要はありません.心身医学の実践においては,「得意な治療法を持つ」,ということがとても大切です.本特集を参考に,取り組みやすい方法から始めてみる,あるいは,各々の治療法のエッセンスを日常の診療に加えてみる,というように,とにかく試してみるのが近道です.
本特集を通して,皮膚心身医学への道がひらけ,心身医学的アプローチを皮膚科診療に活用していただくことにつながれば幸いです.
檜垣祐子(若松町こころとひふのクリニック 院長)
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Part1:バーチャル症例で学ぶ皮膚の心身医学
1.アトピー性皮膚炎/堀 仁子
2.ニキビ/野村有子
3.赤ら顔・酒さ様皮膚炎/檜垣祐子
4.乾癬/幸野 健
5.脱毛症/植木理恵
6.多汗症/藤本智子
Part2:心身医学的治療の実際
1.精神療法/細谷律子
2.認知行動療法/小林美咲
3.交流分析/山北高志,芦原 陸
4.チームで取り組む皮膚科心身医学療法/清水貴子,清水良輔
5.薬物療法/羽白 誠
6.漢方薬/黒川晃夫
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