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BEAUTY 18年創刊号
BEAUTY 18年創刊号
美容皮膚医学BEAUTY 第3号(No.2 Vol.2, 2019)

A4変型判/112頁
価格:本体3,600円+税
ISBNコード:978-4-287-91003-0

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特集●季節に応じた正しいスキンケア〔冬編〕〜健やかな肌を守るために〜

企画編集/関東裕美
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 スキンケアの基本は洗顔・保湿そして光老化対策とされ,文化的生活を営む私たちは出生時から生きている間は男性も女性も快適な生活を送るためには忘れてはいけない生活習慣である.乳児期のスキンケアをすることで食物アレルギーやアトピー性皮膚炎の発症リスクが下がることが明らかにされている.成長とともに皮脂分泌機能が亢進するようになると,自分は乾燥肌なのか脂性肌なのか,その両者が混在していて扱いにくい皮膚なのかを自身で把握して適切なスキンケアができれば皮膚の健康は維持できる.ところが自身の皮膚状況の判断ができずに思春期ニキビ対策として過剰な洗顔をすると,ニキビは悪化し皮膚炎が発症してしまうことがある.また化粧を落とすための洗顔方法が習慣化して,中高年になっても20代の頃と同じような洗顔方法を続けていることによる皮膚障害も日常診療で経験する.各自の皮膚状況に応じて季節の影響を配慮した的確なスキンケアをすることで皮膚の健康が維持される.皮膚疾患の発症を防ぐためにも年齢に応じて変化している皮膚機能を観察し,季節に応じた正しい皮膚の手入れをすることが望まれる.
 皮膚のケアは生活に対するケアでもあり,各自の食生活や睡眠,精神的健康のみでなく住居環境の整理整頓,清潔さが保たれないと健康皮膚の維持は難しい.年齢や環境,成長に応じて,あるいは心身の病的状態で皮膚機能は異なるので,スキンケアは日々の条件により臨機応変に対応すべきである.アトピー性皮膚炎の標準治療は医療的には確立されているものの,ステロイド外用剤治療に対する誤解があり,いまだに患者もしくはその家族を惑わせる原因になっている.医療機関,製薬会社,化粧品企業などによる情報からアトピー性皮膚炎をはじめとする脆弱皮膚のスキンケア指導も熱心に行われているが,いまだに誤った情報が蔓延しているようでもある.病的皮膚を隠すための化粧は時に治療に匹敵すると考えているが,今なお皮膚科医から化粧を禁止されたと訴え医師との信頼関係も築けないまま治療を放棄してしまう患者を診ることがある.老若男女,皮膚の健康度に関係なく,我々の生活を豊かにしてくれる化粧品は文化的な人間生活に不可欠なものになっている.高齢化社会のなかで過剰な化粧品使用や美容治療で生じる皮膚障害もあるが,健康な皮膚であると思ってスキンケアをせず無防備な状態が続くと皮膚老化は進んでしまう.老化した皮膚を守る膜は温度湿度環境の変化で機能が減弱し,空中に浮遊するさまざまなアレルゲンの進入を阻止できなくなることも予想される.文化的生活のなかで年間を通じて乾燥対策が必要になっているが,冬季乾燥時期にはより細やかな対応が必要になる.この特集では皮膚科医師,美容医療医師,薬剤師,化学者それぞれの立場から健康な皮膚を守るための専門的なご意見をいただいている.
関東裕美
(東邦大学医療センター大森病院 スキンヘルスセンター 臨床教授)

1.スキンケア製品,乾燥時期の化粧品による皮膚障害を見逃さないために
 〜皮膚障害早期発見の秘訣〜/矢上晶子
2.高齢者:乾燥時期のスキンケア〜高齢者の乾燥肌:その改善手段と生活指導について〜/伊藤明子
3.アトピー性皮膚炎患者に対する乾燥時期のスキンケア/中原剛士
4.敏感肌:乾燥時期のスキンケア/鷲崎久美子
5.冬季乾燥時期のニキビ外用剤の使い方とスキンケア/鷲崎久美子
6.レーザー治療前後のスキンケア指導〜乾燥時期の注意〜/秋田浩孝
7.美容皮膚科治療中患者への乾燥時期のスキンケア/畑 三恵子
8.乾燥時期に使用したいスキンケア製品〜乾燥環境が皮膚に与える影響〜/菊地克子
9.冬のお肌をスキンケアで守る/松永由紀子
10.健やかな肌は体内で作る〜ビタミンB群栄養機能食品による肌荒れ改善効果〜/柴田克己
11.健やかな肌を守る洗顔方法〜マヨネーズは水で洗え〜/大谷道輝
12.保湿のための化粧品成分〜洗顔とアンチエイジング〜/平尾哲二

連載
  弁護医師®の法律ケミカルピーリング/田邉 昇
 第3回 刑事・民事事件の法律構成〜条文を勉強してみよう〜