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美容皮膚医学BEAUTY 第4号(Vol.2 No.3, 2019) |
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A4変型判/112頁
価格:本体3,600円+税 ISBNコード:978-4-287-91004-7
全ページカラー印刷
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企画編集/尾見徳弥
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画像をクリックするとサンプルをご覧いただけます |
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美容皮膚科は海外のみならず日本においても大きな拡がりをみせ,消費者の間でもプチ整形などとして喧伝されています.この要素として,1)1990年代からのレーザー・光線治療器の技術的進歩があります.従来の装置と比べても高い効果を有し副作用も少ない装置が理論的な裏づけのもとで開発されてきました.また,2)厚労省も従来「美容医療は医師個人の裁量権で…」「自費診療で…」という方向性で,美容に用いる機器もほとんどが医師の個人輸入でしたが,消費者ニーズの高まりとともにボツリヌス菌毒素による腋窩多汗症の治療が保険適応となったり,レーザー脱毛,痩身,美顔の装置が医療機器として認可されるなど国による法整備が進んでいることもあります.
これに伴って,日本美容皮膚科学会の会員数はほぼ2500名に達し,学術大会の参加者も1000名を超えるなど,医師の間での美容皮膚科治療も大きな関心を生じています.また,日本皮膚科学会も2008年からは悪性腫瘍とともに美容皮膚科について皮膚科専門医の上段組織として美容皮膚科・レーザー指導専門医制度を創設しました.
このような時代背景のなかで美容皮膚科に関する書籍はたくさん出版されています.レーザー,フィラー,美顔,たるみ,痩身など美容皮膚科に関する書籍は学会場の書籍ブースでも3割近くに及んでいます.
一方で治療の普及に伴って,さまざまな健康被害も生じており(社)日本美容医療責任共済会へ患者トラブルとして報告される件数は,2010年21件から年々増加しており2015年53件と倍以上になっています.また,2011年,2015年の2回にわたって消費者委員会は厚労省ならびに消費者庁に対して美容医療のとくに広告に関して建議を提出しており,2017年医療法改正とともに広告規制が強化されました.
これらのトラブルのなかには,医師個人の資質の問題ももちろんありますが,医師の知識不足からの施術によるトラブルも見受けられます.この理由としてメーカーサイドが機器や施術の十分な資料提供や技術説明をしないまま,導入をすすめているという背景もあります.
今回,この特集を企画するにあたっては,対象をある程度,美容皮膚科施術を経験したことがある方や知識のある方としました.そして従来の書籍とは違った角度からみた治療施術についての原稿をその道のエキスパートの先生方に依頼しています.とくに今回,欧米で脚光を浴びている婦人科領域のrejuvenation治療,消費者の間でブームとなっている機能性化粧品,マーケティング面からみた美容皮膚科に関しての項を加えました.
この特集が従来の知識の補完となって,さらに一歩踏み込んだ知識の習得につなげられ,より充実した美容皮膚科領域の治療に役立てれば幸甚です.
尾見徳弥
(クイーンズスクエアメディカルセンター 皮膚科 部長,日本医科大学皮膚科 客員教授)
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1.皮膚レーザー治療の原理と基礎/須賀 康
2.メラニン色素性疾患に対するレーザー治療/宮田成章
3. 血管腫・血管奇形に対するレーザー治療/長濱通子
4. 閉経後性器尿路症候群の病態と治療:レーザーによるrejuvenation治療を含めて/太田博明
5. レーザー・ホワイトライト(光)脱毛:最近の話題/尾見徳弥
6. 脱毛症に対する新しい治療法/乾 重樹
7. PRP治療:適応拡大を目指して/久保田潤一郎
8. フィラー注入:近年のトレンドと施術手技/岩城佳津美
9. 培養皮膚を用いた美容治療/井上 肇,相原正記,梶川明義
10. ケミカルピーリング/山本有紀
11. 機能性化粧品/増永卓司
12. 化粧品の安全性に関して:検査法(代替法)/豊田明美,板垣 宏
13.化粧品の安全性:倫理審査委員会/伊藤正俊
14.医療機関における美容医療の経済効果/堀内洋之
連載
弁護医師®の法律ケミカルピーリング/田邉 昇
第4回 医療訴訟のアクターたち
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