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美容皮膚医学BEAUTY 第5号(Vol.2 No.4, 2019) |
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2019年3月発売
A4変型判/112頁
価格:本体3,600円+税 ISBNコード:978-4-287-91005-4
全ページカラー印刷
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企画編集/小林美和
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画像をクリックするとサンプルをご覧いただけます |
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痤瘡治療薬が増えたおかげで,多くの患者はガイドラインに沿った治療方針で症状を抑えることができるようになりました.しかし,重症や難治で標準治療だけでは症状コントロールが難しい症例や,外用薬に対する忍容性が低く治療法に悩む症例などもあります.また,保険診療だけでは患者が望むような改善が得られにくく,美容診療へ繋げていく例も少なくありません.
今回の特集では,まず標準治療薬を使いこなすこと,そして重症例や難治例への治療選択肢を広げること,さらに予防から治療後まで総合的に対応できることを目標として設定しました.幸いにも,それぞれの分野で最も相応しい先生方を執筆陣に迎えることができ,痤瘡治療で知りたかったことが,この1冊に集約されました。
第1章では,痤瘡の病態と,痤瘡治療外用薬の特性を確認し,効果的に使用するための基本的な考え方をまとめていただきました.とくに抗菌薬の適正使用については,第2章で薬理学,細菌学の視点から詳しく解説していただいています.ここでは,学生の頃に学んだ薬剤耐性菌についての知識をアップデートし,耐性菌を増やさない抗菌薬の使い方を再確認したいと思います.
第3章から第5章では,痤瘡用外用薬で治療を行うにあたり,薬剤選択や注意点,また外用指導をどのように行っていくかを具体的な例を挙げながら紹介しています.メディカルスタッフや保護者を巻き込んで,痤瘡治療を進めていきます.
第6章では,嚢腫性痤瘡や集簇性痤瘡を含めた重症例,難治例に対応するために,どのような治療が追加できそうなのかを紹介していただき,第7章ではとくに痤瘡治療における漢方薬処方について提案していただきました.
第8章では,尋常性痤瘡との鑑別が難しく,混在する場合もあるニキビダニ痤瘡とマラセチア毛包炎について解説いただきました.実はよく知らなかったニキビダニ,マラセチアについて知ることで,あらためて疾患を理解し,治療に臨みたいです.
第9章と第10章では,自由診療を含めて治療の幅を広げられるように,ケミカルピーリング,レーザー療法を,より効果的に取り入れるための知見をまとめていただいています.
第11章では,患者が悩む痤瘡後紅斑や瘢痕の病態をわかりやすく解説していただき,予防と早期治療の重要性について述べていただきました.第12章では,患者とうまくコミュニケーションをとるコツと,生活指導の極意を惜しみなく紹介していただいています.第13章では,化粧品のプロから,ニキビ用化粧品について解説していただきました.痤瘡治療を円滑に行うヒントを受け取りたいと思います.
最後に,多忙のなか,痤瘡治療の隅々まで行き届く話題を提供してくださった執筆各位に深く感謝いたします.
小林美和
(医療法人 こばやし皮膚科クリニック 副院長)
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1.薬剤の特性から考える痤瘡治療薬の使い分け/谷岡未樹
2.薬剤耐性菌をつくらない抗菌薬の使い方/中瀬恵亮,野口雅久
3.アダパレン製剤,過酸化ベンゾイル製剤の効果と副作用/小林美和
4.メディカルスタッフと連携する外用指導/渡辺雅子
5.小・中学生の痤瘡治療/下田貴子
6.最重症の尋常性痤瘡,嚢腫性痤瘡,集簇性痤瘡の治療/黒川一郎
7.漢方薬による痤瘡治療/野本真由美
8.ニキビダニ痤瘡,マラセチア毛包炎/田邉 洋
9.ケミカルピーリングの効果を上げる工夫/上中智香子
10. 痤瘡治療におけるレーザー療法/吉田亜希
11. 痤瘡による炎症後紅斑,瘢痕の予防と治療を考える/山﨑研志
12. きめ細やかな生活指導/野村有子
13.ニキビ肌用化粧品とは/村上有美
連載
弁護医師®の法律ケミカルピーリング/田邉 昇
第5回 医療水準論:医療訴訟のロジック
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