HOME雑誌BEAUTY > BEAUTY 11号(Vol.2 No.10, 2019)
BEAUTY 第7号
BEAUTY 第9号
美容皮膚医学BEAUTY 第11号(Vol.2 No.10, 2019)

2019年9月発売
A4変型判/80頁
価格:本体4,000円+税
ISBNコード:978-4-287-91011-5

全ページカラー印刷

特集●毛髪医療 Up to date

企画編集/武田 啓
画像をクリックするとサンプルをご覧いただけます
目次[PDF 特集[PDF 特集[PDF 特集[PDF
 さまざまな生物学的な機能を持つ毛髪ですが,現代人にとっては自己表現の1つでもあります.このため,脱毛は見た目の問題としても時に深刻な悩みとなります.こういった背景から医療者のみならず患者にとって,また美容的な観点からも毛髪医療は関心の高い分野です.一方で,医学的に効果のないと考えられる育毛法も存在しており,皮膚科医や形成外科医だけでなく医療にかかわる多くの方々に毛髪医療の現状を理解していただくことは重要です.
 毛は毛周期という発生段階と同じような現象を持つ特殊な器官でもあります.浅い熱傷の表皮は再生しますが,その細胞は毛包を含む皮膚付属器から供給されます.そして,毛包には心筋や神経などに分化する多分化能を有する細胞も存在しており,これらのことから再生医療分野の研究対象としても注目されてきました.
 臨床では2010年に日本皮膚科学会により「男性型脱毛症」と「円形脱毛症」に関するガイドラインが作成されました.ガイドラインは医療者と患者の双方に標準的な治療を提示することで治療の水準を上げることに貢献してきたといえます.そして2017年には新しい概念や治療などについても追加されこれらの改定が行われました.我々はガイドラインについて改定された内容も含め知っておかなければなりません.
 今回の企画では円形脱毛症,男性型脱毛症,その他の脱毛症に関する基本的知識を整理し,日常診療にも役立つ最新の情報をコンパクトにまとめることを目的としています.すべてを網羅することは困難ですが,それぞれの脱毛症の病態,ガイドラインに基づく治療や新規の治療の解説を中心に構成されています.進行した例や病態によっては内科的な治療にも当然限界があります.自毛植毛の手術も毛髪の植え替えであり数を増やすことはできません.医学的な限界が効果のない育毛法が存在する理由にもつながってしまいます.このようなことから次なる治療の1つとして再生医療が期待されています.この分野の最新の研究動向についてもご解説いただきました.
武田 啓
(北里大学医学部 形成外科・美容外科学 主任教授)

I.円形脱毛症
 1.病態/伊藤泰介
 2.治療/原田和俊
II.男性型脱毛症
 1.病態/福山雅大,大山 学
 2.内科的治療/齊藤典充
 3.外科的治療/長井正寿
 4.その他の治療法〜LEDとウィッグ〜/乾 重樹
III.その他の脱毛症/内山真樹
IV.毛包再生医療の現況/佐藤明男

連載
  弁護医師®の法律ケミカルピーリング/田邉 昇
  第11回 重瞼をめぐる裁判例