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美容皮膚医学BEAUTY 第12号(Vol.2 No.11, 2019) |
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2019年10月発売
A4変型判/112頁
定価4,400円(本体4,000円+税10%) ISBNコード:978-4-287-91012-2
全ページカラー印刷
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企画編集/宮田成章
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近年,美容医療は興隆を極め,多くの医療機関がさまざまな治療を行っている.わが国においては主として顔面の美容治療がほとんどを占めているが,欧米においては顔面以外の治療により高い関心が向けられている.とくに痩身治療は,BMIの高い欧米ではアジア各国と比較して切実な悩みとなっている.脂肪吸引手術は統計的にもより多数の施術が行われている.そして当然ながら非外科的・非侵襲的な痩身治療にも関心が高い.機器や注射剤などである.
とくに機器による治療はレーザー,高周波,超音波,冷却など実にさまざまなアプローチが行われている.販売台数も非常に多く,美容医療の新しい分野として大きなウェイトを占めている.先日は某社の痩身機器において米国の有名女優がアンバサダーに就任したという話も聞いている.
一方でわが国においては,患者の多くは部分痩身とダイエットつまり体重減少を混同し,時にその効果を正当に評価できていないようである.エステティックサロンやトレーニングジムで行われる痩身は体重減少とともにボディラインを作ることを主眼とするが,我々美容医療領域で行う痩身治療は基本的に部分痩身,局所の皮下脂肪減少である.食事制限や運動が伴わないかぎり体重減少に関しては大きな期待を持ってはいけないのが痩身治療の難しいところである.
さて,医療者側は正しく理解しているだろうか.私自身,この数年間アジア各国で部分痩身の総論も含めた講演をしてきたが,アジア各国の医師は部分痩身への関心が薄く,理解に乏しい.BMIの低いアジアではきれいなボディラインよりも「痩せる」ことに関心が高く,スタイルよりも体重減少に重きを置いている印象がある.
患者に対する説明が正しく行われないかぎり,患者満足度は上がらない.しかし,痩身に関してまとまった内容の書籍は非常に少ないのが現状である.理解したくてもそれを学ぶ手段がない.今回の特集においては,脂肪組織の基礎的な話にはじまり,部分痩身とは何なのか,現在行われている主だった治療法に関してそれぞれの著者に執筆いただき,さらには外科的手法である脂肪吸引に対する知識や,本来の正しい痩身である運動と食事についても触れることによって,痩身・部分痩身を総合的に理解するための一助となるよう編集を心がけた.
宮田成章
(みやた形成外科・皮ふ科クリニック 院長)
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1.脂肪細胞の増殖と分化/杉原 甫
2.痩身治療 総論/宮田成章
3.冷却機器による痩身/野本真由美
4.レーザー機器による痩身/奥 謙太郎
5.HIFU 機器による痩身/西川雄希
6.高周波+超音波機器による痩身/河村優子
7.高密度焦点式電磁機器による痩身/荒尾直樹
8.注射剤による痩身/谷 祐子
9.脂肪吸引による痩身/酒井直彦
10.食事,運動による痩身/青木 晃,森本義朗,江口康二
連載
弁護医師®の法律ケミカルピーリング/田邉 昇
第12回 包茎手術・男性の美容関連医療の事件
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