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美容皮膚医学BEAUTY 第14号(Vol.3 No.1, 2020) |
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2019年12月発売
A4変型判/96頁
定価4,400円(本体4,000円+税10%) ISBNコード:978-4-287-91014-6
全ページカラー印刷
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企画編集/征矢野進一
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注入治療は1900年以前も存在していたが,安全性などに問題があり,広く浸透する治療ではなかった.1977年に米国でウシ由来コラーゲン製剤が臨床応用に使われ始めて,それ以降1986年からは日本でも厚生省の承認を受けた.私は1984年の治験から携わっているが,当時はこれほど世界に広がるとは思っていなかった.この製剤は吸収されるために安全性が高く,アレルギー反応を起こす確率は3%くらいであったので,事前の皮内テストにより安全に施術できる患者を選択できた.欠点としては多くの患者では半年程度の効果であったため,長期の治療効果はなかった.
ボツリヌストキシンやヒアルロン酸製剤がその次に市場で販売されるようになった.表情筋への効果がみられるボツリヌストキシンや,皮内テストが不要のヒアルロン酸製剤により一気に臨床応用が広がっていった.ヒアルロン酸製剤も架橋の程度によりさまざまな種類の製剤が存在する.1か月程度で吸収されるものから,数年程度持続するものまである.
自分の血液から採取した血小板を高濃度で利用する方法や脂肪注入は古くからも使われていたが,美容医療に応用され始めたのも上記の治療とほぼ同じ時期であった.最近ではポリカプロラクトン製剤やアガロースを成分とする注入剤も販売されている.
日本で入手できる注入材料を適切に使用して,美容医療に使うために,それぞれの特徴を知って適応を選んで用いることが,大切であると思っている.
上記注入材料に詳しい専門家に依頼して,その特徴や使い方,注意点などを解説していただくことが本書の特集の目的である.これから注入治療を始める先生方や,すでに治療を行っているが,もっと知りたいことがあると思われる先生方にとって参考になれば幸いである.
征矢野進一
(神田美容外科形成外科医院 院長)
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1.コラーゲンによる顔のシワや陥凹の治療/征矢野進一
2.ヒアルロン酸:深部注入/岩城佳津美
3.ヒアルロン酸:真皮内微細注入/一瀬晃洋
4.ベビーコラーゲンブースター療法/池田欣生
5.長期持続型ヒアルロン酸の使い分け/望月香奈
6.ボツリヌストキシン:眉間・目尻などのシワ治療/古山登隆,井上 香
7.ボツリヌストキシン:エラ・顎の治療/岡田 雅,衣笠哲雄
8.PRPF/亀井康二,瀬戸彩乃,木村哲治
9.アガロース/清水祐紀
10.吸収性高分子ポリマー注入製剤 ポリカプロラクトン/宮田成章
11.脂肪注入療法/市田正成
連載
弁護医師®の法律ケミカルピーリング/田邉 昇
第14回 クリニックのガバナンスを考えてみよう 医療法人制度
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