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BEAUTY 第7号
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美容皮膚医学BEAUTY 第21号(Vol.3 No.8, 2020)

2020年7月発売
A4変型判/112頁
価格:本体4,000円+税
ISBNコード:978-4-287-91021-4

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特集1●PRPの現在と未来

企画編集/久保田潤一郎
特集2●高齢者の美容医療
企画編集/植木理恵
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〔特集1〕 PRPの現在と未来

 近年,PRPおよびPRP療法がメディアなどに取り上げられ,脚光を浴びている.火付け役となったのは美容分野におけるシワ,たるみ,ニキビ跡などへのPRP注射であった.いわゆるメソセラピーとしてPRPを皮内および皮下の浅層に注射する方法である.自己血液から作製されるPRPは安全性が高く,その注射法は効果があると認識している.最近は整形外科分野で爆発的にPRP療法が普及してきており,筋・腱・靭帯の損傷や変形性関節症に応用が試みられている.米国では手術療法の前の第一選択治療としてPRP療法が試みられているようである.
 一方,PRP療法は2014年11月25日に施行された再生医療等安全性確保法の第3 種再生医療等の認可が必要(関節内注射等は第2種再生医療等の認可が必要)となり,特定細胞加工施設届と再生医療等提供計画を提出し,厚生労働省に受理される必要がある.
 この度,PRP療法の現状を把握し,今後の展開について検討する機会を得たので,本件を企画編集することとした.
久保田潤一郎
(久保田潤一郎クリニック 院長)



〔特集2〕 高齢者の美容医療

 16年前に順天堂東京江東高齢者医療センターで勤務を始めたときに,髪が豊かな82歳の女性が最近抜け毛が増えたと受診されたり,老人斑を加齢現象と説明すると,ものすごく落胆する患者さんや,「まだ高齢者ではないけれど受診できますか」と70歳の女性に尋ねられたり,いったい何歳から高齢者で,加齢変化を受け入れられるのかと驚きました.最近は,多くの高齢者を診察した経験や,自分も高齢者に近づいてきていることから,いくつになってもそれなりに美しくいたいものだと理解できます.
 日本人の総人口(推計1億2596万人)のうち,65歳以上の高齢者は3598万6千人(総人口比 約28.6%)で,総人口は前年に比べ減少していますが,65歳以上の人口は増加しています.また,女性では更年期となり体の変化を実感し,社会的にはアクティブに行動している50〜64歳の人口は推計2338万人で,50歳以上が日本人の総人口の約47.1%を占めています.そして45〜49歳が最も人口の多い年代となり,44歳以下は減少していきます.さらに令和元年に内閣府が作成した高齢社会白書によりますと,平均寿命は男性80.98歳,女性87.14歳,健康寿命は男性72.14歳,女性74.79歳と報告され,健康寿命も長くなっています.
 これらの数字から,今後30年は自立して行動できる健康な高齢者が増加し,社会参加も継続していくと考えられます.そうなると,健康に長生きするとともに,若々しく,美しくいたいと考える人々が増加するでしょう.今後,世界に先駆けて高齢化社会を迎えている日本において,美しく,歳を重ねていくことの手助けの一端を皮膚科医は担うものと期待します.そこで,私が女性のびまん性脱毛症の診察において,「全身の健康維持が美しい皮膚・頭髪をつくる」というコンセプトを重要に考えていることから,高齢者の美容医療においても,高齢女性の体の変化の特徴を理解し,健康を保つ抗加齢の最新食事情報や,高齢者に生じやすい化粧品や染毛剤のトラブル,積極的な美容医療の1つであるレーザー治療の注意点をそれぞれの専門の先生方にご執筆をお願いいたしました.全身管理も考えた高齢者への美容医療の参考にしていただければ幸いです.
植木理恵
(順天堂大学医学部附属順天堂東京江東高齢者医療センター 皮膚科 教授)




〔特集1〕PRPの現在と未来
1.血小板,PRP(多血小板血漿)とは/久保田潤一郎
2.PRP療法の対象疾患とその効果/大城貴史,佐々木克己,大城俊夫
3.PRP注入による美肌効果,新規PRP作製キットとPRP治療の未来/松田秀則
4.育毛とPRP療法/杉野宏子
5.PRPの特別な使い方:林式PRPF法と未来/林 寛子
6.整形外科領域におけるPRP療法/小林洋平

〔特集2〕高齢者の美容医療
1.高齢者が化粧品や染毛剤を選ぶときに気をつけること/関東裕美
2.高齢者に対するレーザー・光治療の注意点/尾見徳弥
3.加齢による女性の頭髪の変化と,エイジングヘアのケア/長瀬 忍
4.更年期以降の女性のヘルスケア/小川真里子,髙松 潔
5.アンチエイジングと食品/山田秀和

連載
  弁護医師®の法律ケミカルピーリング/田邉 昇
  第21回 安楽死・尊厳死